『LIVE』の打ち上げ

口上書

 え、ここに紹介しますのは、『LIVE』の打ち上げシーンとして企画されたものです。
賢次・夕祈・ゆかりのかけあいをどうぞ

 うん、脱力。そうそう、賢次。一緒に寝よう。
 おい、いきなりなんて過激なことを ^^; ゆかりちゃんが聞いてるだろうが。
 大丈夫よ、ゆかちゃん眠りほうけてる。
 狸寝入りかもしれないな。そう言えば、夕べ狸寝入りだったらしいな。
 ゆかちゃんがばらしたのね。どうしようもない娘だわ。
 そう言ってやるなって。ちょっと気になったんで鎌かけたら白状してくれた。
 まあいいわ。ゆかちゃんってば、仲間内では脅威的に口が軽いものね。
 ああ。それにしても、おれにとっては一世一代のキスだったってのに、おまえらふ
たりがかりでそれを見張ってたとはな。格好悪いったらないな。
 初めてだったの?
 ばかにするなよ……って、ああ、そうだよ。
 ふふ、ありがとう。私は2回目だけどね。
 いつかの男か。
 そう。
 ならいい。あんなやつは問題じゃない。
 あら、誰だったら気になる?
 そこまで言わせるか。

 それにしても、狸寝入りしてる方の身にもなって欲しかったな。賢次、キスしよう
とする度に、ドラムに躓くんだもの。あれだけがたがたやったら、誰だって気づくわ
よ。ほら、ゆかちゃんがもぞもぞしてる。ゆかちゃん、いい加減におきなさい。わかっ
てるわよ。
 まいったなあ、ばれちゃってた?
 どの辺から聞いてたの?
 ええ、なにも聞いてないわ。いまの亜紀さんの声で目が覚めちゃったんじゃない。
 まあいいけどね。
 ゆかり。あんた、本当に良く寝てたな、今日。本番中に寝ぼけるんじゃないかって、
心配したぜ。
 失礼ね、それは。あたしだって、やるときはやるよ。
 それにしてもまあ……。

 まあまあ ^^; 『地球の記憶』は、ヒットだったわね。
 あれは結構心配だったけどな。ただただひたすら地味で。
 地味で悪かったわね。そんな言い方しなくても……。
 ほらほら、ゆかちゃん、拗ねないの。賢次なんて、日本語知らないんだから。そう
よね、知ってたらもうちょっとぴったりの言葉使うわよね。
 悪かったな。で、たとえば?
 荘厳だとか、おごそかだとか、いろいろあるじゃない。
 わかった。おれ、作詞やめる。
 わ、賢次の作詞のセンスは素晴らしいわ、これはもう逸品ね。
 今更おだてても遅い。
 いいわ。ね、ゆかちゃん。一緒に曲作りましょうね。
 うん。
 わかった、まいった、おれから作詞を取り上げないでくれ ^^;

 でも、『地球の記憶』の詩には、ちょいとまいったわね。なによ、フランス語とド
イツ語の応酬ってのは。
 うん、あれね、「地球の言葉」だから。本当は、アイヌ語もいれたかったな、でも
さすがにわからなかったの。
 はい。フランス語で我慢してもらっただけでも、いいとしてあげるわ。
 でもゆかり、あの詩って意味あったのか?
 うん、あんまり自信ないけど、間違ったことは書いてないと思うよ。
 いやね、あれが詩だと思うと、意図が分かりかねるところがあるんだが。
 いいの、雰囲気が良ければ。全体の意味なんてないもの。
 ない?
 「地球の記憶」を思いつくままに並べただけじゃない。
 ふうん、それいい手ね。今回、主役はゆかちゃんだったしね。
 そうよ。今回、スキャットに命かけてつくったんだものね。ほんと、歌うの大変
だったんだから。
 ノーブレスでやたら長いフレーズがあったのものね
 そうよ。16小節ノーブレスは、きまったでしょ。1分ちょっとだもんね。
 そうね、私にはまねできないわ。

 と、宴は続くのであった ^^; 


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Nagi -- from Yurihama, Tottori, Japan.
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